2010年3月14日春季審査会
今回の審査は受審者120名となりました。
徐々に道場生が増えつつあります。
今年中(12月の冬季審査までに)150名前後になるでしょう。
本当に昔の極真空手の雰囲気です。
相変わらず、刑務所暮らしのような不便な大連生活ですが、稽古だけはやりがいがあります。
後3~5年は中国で空手だけに専念しようと決意しています。 押忍
今回の審査は受審者120名となりました。
徐々に道場生が増えつつあります。
今年中(12月の冬季審査までに)150名前後になるでしょう。
本当に昔の極真空手の雰囲気です。
相変わらず、刑務所暮らしのような不便な大連生活ですが、稽古だけはやりがいがあります。
後3~5年は中国で空手だけに専念しようと決意しています。 押忍
極真会館浜井派総本部相談役(北海道本部本部)若林勝久君と浜井派総本部大会運営副本部長北川真琴君と堀池館長3人が3月10日から13日まで3泊4日で大連道場の練習に参加してくれました。
大連道場ではまず堀池館長と大連道場の茶帯5名に緑帯・黄帯・青帯・橙帯を各10~15名ずつ当てて軽い組み手で体をほぐしてもらい、休憩した後に最後に5名の茶帯プラス黄帯の組手の有力選手1名の計6名を試合に近い形で堀池館長に胸を貸してもらうように演出しました。
皆が力を出せるように組み合わせたわけです。
大連の強い道場生6名中4名が技ありと1本負け、まともに立っていられたのは2名だけでした。
しかも後でわかったのですが、立っていた1名が左の肋骨を損傷していました。
さすが松井派第1回世界ウエイト制軽重量級2位の面目躍如でした。
ダメージを受けたにも関わらず道場生たちも大変感動し、喜んでいました。
見ていた他の道場生たちも本当に心から興奮・感動しているのがわかりました。
2段の指導員である娘の美香も感動していました。
中国の道場生たちはわかりやすいのです。
強ければ尊敬し、弱ければ相手にしない。
ただしそこに強いだけの武術ではいけない、強い上に人の道にかなう武道でなければいけないことを教えなければならないのです。
しかしまずその強さで感動させなければならないのです。
これが今日本の極真から失われつつある武道への率直な感動なのです。
あまりに少年部のスポーツ的な試合や判定に染まって、大人の真剣勝負である、命がけの武道であるという本来の姿を忘れかけているのです。
その本来の姿が、今中国人にあるのです。
堀池館長もそれを感じてくれたのではないかと思います。
初日は夜、私と美香と堀池君たち3人計5人で火鍋屋へ行き、2日目は支部長の王洋が大連ナンバーワンの万宝海鮮飯へ招待してくれて大変楽しい宴会となりました。
故大山総裁が残してくれた極真空手がこのような出会いや機会を与えてくれることを忘れてはならないのです。
原点を常に見つめ、正しい判断・決断をしてゆかねばならないのです。
ともかく堀池館長・若林君・北川君ありがとう、ご苦労様でした。 押忍
最近茶帯のメンバーたちが少し自信を持ち安心しすぎて、稽古の参加を怠けていたのでちょうど良い刺激になったと思います。
堀池館長は翌日の支部の練習にも参加してくれて一所に稽古してくれました。
12月13日(日)中国大連で冬季審査会が実施されました。
前回に続いて100名を超える多くの道場生が受審しました。
一般部の茶帯もこれで10名を超え、少年部の茶帯も何人か生まれました。
顔面有りの黒帯研究会も週1回とはいえ実施されています。
大連道場開設から2年、私の理想とする「極真新理論」(東邦出版)による極真空手の稽古体系を実験・実践できています。
あと1年前後、来年の今頃つまり2010年の冬には一般部の黒帯が何人か誕生しているはずです。
まだまだ基礎体力は十分ではありませんが、技術的には極真ルールでも顔面有りでも対応できる理想の極真の黒帯が誕生すると期待しています。
そして彼らが将来の中国の極真空手の普及の要(かなめ)となる人材となってくれることを祈っています。
そのためには技術ばかりでなく精神的にも日本武道の本質を言葉と論理で明確に伝えていきたいと決意しています。
極真武道空手は単なる強いだけの武術ではないのであり、人類史上において最高度に精神性の高い日本武道なのであると。 押忍
12月5日(土)中国大連の日本料理店のテレビで中国人の弟子たちとともに今年のK-1の決勝トーナメントを見ていました。
アリスター・オーフレイムとの初戦について、私の予想ではテイシェイラが勝てるとは思えませんでした。
パワー・リーチ・勢いの3つともにオーフレームが上回っていると見たからです。
中国人の弟子たちに今回は特に危ないと言っておきました。
しかしその反面、やはり最大派閥の極真会館松井派のチャンピオンのK-1挑戦ですから、極真の一員として勝ってもらいたいと思うのは私だけではないでしょう。
無様(ぶざま)に負ければ派閥にかかわらず極真全体の評判ががた落ちになるのですから。
複雑な気持ちと言うのはこのことです。
確かに力・スピード・スタミナの基礎体力もあり(当たり前ですね、一派閥の松井派の世界チャンピオンとはいえ、一応極真の最大派閥の無差別級世界チャンピオンですから)、極真の中ではK-1の顔面攻防に誰よりも適応し、経験も積み、慣れてきているテイシェイラです、相当に強いことは間違いありません。
試合開始早々の回し蹴りで体重110キロ体脂肪率9%というアリスター選手をぐらつかせていることもテイシェイラの地力の強さを感じさせました。
ただ顔面攻防の約束組手の量はこなしているようですが、先輩のフランシスコ・フィリオ同様に、どうも根本的に自分よりもリーチの長い敵とも戦えるような顔面攻防の基礎となる基本動作と移動動作ができていないし指導されていないと言ったら言いすぎでしょうか?
技術的には私が予想したパンチではなく、反則すれすれの、パワフルな膝蹴りでの完全な一撃失神KO負けでしたから、今回は運にも見放されていたようです。
私の予想をはるかに上回る大惨敗でした。
私もそれを目の当たりにして予想以上にショックを受けました。
今回のK-1グランプリ決勝戦はアリスターの筋力とバダ・ハリの勢いの戦い、そこに前回バダ・ハリにKO負けしたセームシュルトの激突です。
このパターンは私にとって、いつかどこかで見たような過去の出来事、デジャブ(既視感)でした。
筋力お化けのアリスターはスピードのバダ・ハリにKOされ、バダ・ハリは私の予想通り、前回勝ったために今回セーム・シュルトに破れて、シュルトにK-1王者をまたしても許してしまった。
私の弟子であった増田師範が第22回全日本で緑師範を破って優勝したため、逆に翌年の第5世界大会で緑師範に警戒され、世界大会決勝を体重判定で敗れてしまったことと重なってしまいました。
しかし一撃プラザ?を作って二人の極真空手無差別級チャンピオンをK-1で二人とも一撃で倒されるとは何という皮肉でしょうか?
私にとっても、予想していたとはいえ、フランシシコ・フィリオの敗北以来のショックでした。
負け方がフィリオの時と同様に完全な失神KO負けだったからです。
派閥を超えて極真の人間ならやはりテイシェイラのこんな負け方は誰も見たくないはずです。
ここで言っておきたいことは、勝負は紙一重ですから、逆に組織のトップの姿勢も勝敗に影響するということです。
これは他派閥の活動に対する推測ですから遠慮もありますが、今回はハッキリ言っていいと思います。
一体何をやってるんだ、いいかげんにしろと。
残念ながら、故大山総裁と異なり今のトップが日本武道の真の価値を知らないし信じていないのではないか?極真武道空手にすでに興味がないのではないか?という疑念を強く感じます。
百人組手を達成し、世界チャンピオン含めて全日本3連覇し、もうこの世界ではすべてを成し遂げたと勘違いしているのでしょうか。
日本と日本人にそして世界の歴史に次々と奇跡をもたらしている日本武道の精神性とその価値を本当に知っているのでしょうか?
人から聞いた話で恐縮ですが、自派の全日本大会もほとんど見ていないということです。
だから現場の選手が強くならない、その派閥の強さの頂点であり象徴である無差別級世界チャンピオンが紙一重の勝負で2度もこのように一撃失神KO負けで無様(ぶざま)に負けるのです。
地上最強の武道カラテをめざした故大山総裁の面目を完全に丸つぶれにしたのです、1度ならず2度までも。
カン違いしないでください、私は松井派時代からK-1その他に挑戦するのが悪いとは言っていません。
組織としての挑戦そのものの是非は別として、個人的にはプロ志向の極真の有志が他流試合やプロに挑戦することには大いに賛成です。
挑戦すれば、勝つこともあれば負けることもあります。
ただしいくら組織としての挑戦ではなく個人としての挑戦とは言っても、戦うのは組織としての極真の強さの象徴である無差別級世界チャンピオンです。
勝つ準備をトップ自らが率先指揮して、心血を注ぎ、組織を挙げての総力体制を作って挑戦すべきなのです。
K-1 打倒準備委員会や総合格闘技攻略準備委員会などを作って、その上でトップが陣頭に立っての総力戦とすべきなのです。
それくらいの覚悟でなければ、極真の強さの象徴である無差別級世界チャンピオンをK-1に挑戦させるべきではないでしょう。
ただしそれ以前に故大山総裁の遺言実現準備委員会を作り、遺言を実現することが先なのですが。
そのために松井派時代、中央集権的な年会費制度などは遺言の実現も含めて組織にとって必要不可欠であると思い松井氏に賛同し、他の後輩支部長たちに協力すべきであるとすすめてきたのです。
だからこそ何億円にもなる年会費は公の金、税金と同じだから自分の会社に入れて使途を隠してはならないとも進言してきたのです。
残念ながら無駄でしたが。
現在松井派は世界大会では日本代表選手は全く外国勢に勝てない、K-1では二人の無差別級世界チャンピオンが一撃失神KO負けの惨敗、青少年大会では極真以外の団体が大同団結したJKJO統一全日本青少年大会よりレベルがずっと下、へたをすると全日本は新極真のレベルの方が高いかもしれないという体たらくです。
故大山総裁の最も大きい遺産を受けついでこの結果が今の松井派の現状なのです。
ため息が出てきます。
故大山総裁が選んだ後継者ですから、山田師範のように「松井で極真がだめになるなら仕方がない。松井がやってダメになるなら誰がやってもダメだろう。俺は松井にかける。松井に余計なアドバイスはしない。アドバイスも何か聞かれたときだけする。」という考えも見識としてはひとつの見識です。
ただしそれは独裁者容認・育成の考え方です。
独裁者とは所詮誰も信じない、孤独な決定者ですから、恐れられ、スタッフの本音や知恵が集まらず最終的にほとんどがダメな独裁者になります。
否ほとんどでなく例外なく全員ダメでしょう。
なぜなら「入ってくるすべての情報が独裁者の顔色を伺ったバイアス(偏向)情報になってしまう。」からです。
間違った偏向情報しか入らないのに、正しい判断ができるわけがない、判断を間違わないわけがないのです。
論理的に当然でしょう、必ず破綻するのです、どこかの国の独裁者のように国民を長年不幸にして。
日本のことわざではこれを「一将功なって万骨枯る」と言います。
(そうならないように耳の痛いことを進言してきたのですが、あろうことか私の私利私欲と勘違いされたようです。私利私欲なら何も言わずに黙っていればその方が利口であるし、得でしょう。)
ゆえに山田氏の意見には必ずしも賛同はできません(だから私は松井氏に耳の痛いことを最後の4年間一人で言い続け、結局無駄だと判断し、松井氏ならびに松井派に見切りを付け、松井派を辞めたのです)が、山田氏の見識そのものは彼の選択ですから、私がどうこう言える筋合いのものではありません。
ゆえに私は松井派を辞めるときも友人として山田氏のことは何も言いませんでした。
郷田師範も山田氏と同じような信念を故大山総裁の時代から持っていましたから、辞める前の日に辞めるとは言わず、騙して巣鴨のキタハチで一緒に飲んでいただきました(騙したので後で、総裁の奥様の御葬儀のときに郷田師範には「この馬鹿野郎!」と思いっきり叱られましたが)。郷田師範の性格だと辞めると正直に言えば一緒に飲んでもらえないと考えたからです。<とにかくすいませんでした、郷田師範。>
ただ私も妥協できることならしたかった。
私もトップの苦労を知らないわけではなかったからです。
トップの苦労はナンバー2とは異なり全責任を負わされていますから、並大抵の苦労ではないのです。
私も20年間、年商35億円の会社の創業社長でしたからそのつらさは理解しているつもりです。
それに事を荒立てて得なことなどひとつもない、弱小派閥を作ってもいいことなどないことは松井派を辞める以前から十分に知っていましたから。
しかし「故大山総裁の遺言の無視」と「極真の私物化」この2つだけはどうしても妥協できなかったのです。
生まれ変わっても同じことをまたやるでしょう。
でもやはり世間は厳しいですね。
いくら隠していても組織のトップの姿勢が必ず現場で表に出てしまうのです。
隠しとおすことはできません。
武道そのものに興味がなくなっているために、一撃プラザ?を作ったトップの現場でフィリオやテイシェイラが一撃でKOされるという至極当たり前の結果が出ただけなのです。
トップの姿勢が変わらない限り、今のままではこれからも続くでしょうね、こんな結果が。
もちろん勝つまで挑戦し続け、一度でもK-1チャンピオンに輝けば名誉挽回はできるはずとでも考えているのでしょうが、今現在の極真の世界チャンピオンの価値はフィリオ以来再びどん底・奈落の底に落ちてしまっています。
闇のフィクサーになっての金儲けも、ある種の男の甲斐性でしょうが、日本の武道精神を伝える武道組織のトップこそが本当にすばらしい仕事なのです。
ましてや極真の二代目であり、故大山倍達総裁の後継者なのです。
本当の意味で人を喜ばさない自分の金儲けだけが目的の闇のフィクサーの価値評価や行く末はそれなりのものでしかありません。(同じ金儲けでも汗を流して多くの人を喜ばし幸福にする仕事なら言うまでもなく大いなる事業価値があり尊敬されるに値するのですが。)
すでに香港に逃亡していた会計士が韓国で逮捕されたとのことです。
2人目の逮捕者ですね。
しかも今度は、ある疑惑において本当のキーマンと推察される人物です。
次は何が起こるでのしょうか?
極真の強さという名誉を2度も大きく傷つけ、今度はまさか極真の社会的信用を壊滅・破滅させることはないでしょうね?
普通の一般人は極真の分裂など知りません、まだ極真がひとつと思っているのですから。
そうなれば我々他派閥も一緒くたに同じ極真として大きなダメージを受けるでしょう。
組織のトップの姿勢が変われば、必ず現場も変わるのです、社会的にはすでに遅きに失しているかもしれませんが。
それに彼には変わるべき義務があるのです、ただ一人故大山総裁の指名した後継者なのですから。
戦いの中でも「和による共存・共栄・共生を生み出す日本の武道精神」が世界の未来を救う力を持っていることがわかっていないのではないでしょうか?
情けないことに、長年日本武道に関わっているにもかかわらず、日本武道の価値を建前(たてまえ)でしか語れない、見れないように見えます。
否、ひょっとすると闇のフィクサー稼業ほど大金にならない日本武道の価値、極真武道空手の価値など認めていないのではないでしょうか?
さらには単なる格闘技・武術と日本武道の違いがわかっていないのではないでしょうか?
何がどう違うのか、ここで一言では説明できませんが、これだけは言えます。
「和の思想」のない日本以外の他国では格闘技・武術は「武道という人の道」には決してなり得ないからです。
あるように見えてもそれは日本武道のマネでしかないのです。
なぜなら日本独特の「和の思想」がなければ、殺人(武)術は永遠に殺人(武)術のままであり「人の道であり人を活かす活人道たる武道」には絶対に転換できないからなのです。
断言しておきますが、日本武道とその精神そして極真の精神は、21世紀の今後ますます世界平和にとって重要な役割をもってくるのです。
「当の極真自体、組織が分裂し争っているではないか?極真精神が世界平和の鍵となるなどおこがましいのではないか?」などと勘違いしてはならないのです。
結論から言うならば故大山総裁の極真武道精神をまだその弟子たちが本当に理解しえていない、日本武道精神の本当の意味がわかっていない、つまりサムライではないからなのです。
組織の分裂はともかく、全日本大会ひとつオープントーナメントの統一大会が開けないのがその証拠なのです。
馬鹿じゃない限り、武道の原点に帰って考えればすぐわかります。
もともと自分や自分の家族や仲間を殺しにくる敵とさえ「共存・共栄・共生」、「和による棲み分け」を求めてきたのが日本武道の歴史であり、日本武道とサムライの本質であり世界最高峰の精神性なのです。
私も人事(ひとごと)ではなく、気をつけなければいけない、武道家として自覚を持たねばならないと思っています。
「人のふり見てわがふり直せ。」と。
仮にも極真の2代目となった松井氏ほど私の責任は重くはありませんが、松井派の将来よりも、弱小派閥の浜井派の方が、ずっと、ずっと危ういのですから。
ただ日本の武道家としての自覚に派閥の大小は関係ないのです。
日本の武道家・社会人として恥ずかしいことだけはしないように心がけて行きたいと決意しています。 押忍
JKJOの統一全日本大会もこれで3度目になりました。
参加人数も個人戦774名、団体戦173名と年々増えてきています。
しかしすごいのはその人数ではありません。
個人戦参加選手がほぼ全員何らかの大会(参加選手500~1000名超)の入賞者なのです。
しかも関東・関西・中部という巨大地域のベスト8、他の地区ではベスト4、北陸などではベスト2というほぼチャンピオンクラスのレベルなのです。
私が過去に見せてもらった極真のすべての団体も含めて、いかなる青少年の全日本選手権大会も、いや日本国内で開催された国際大会でも、組手の力量・技量だけで言えばはるかにこの大会の方がレベルが上だと認めざるを得ません。
間違いなく日本一の青少年全日本大会です。
海外のことはわかりませんが、もしかすると世界一のレベルの可能性すらあります。
昨年は浜井派は3回戦に一人だけ進出できませんでしたが、今回は3位入賞が4~5名と聞いています。
来年はさらに上位をめざしてくれるでしょう。
本来であれば極真がこのような統一的オープントーナメント大会を開催しなければならないはずなのです。
各派閥がそれぞれの勢力拡大に走るのは仕方ありませんし、組織として当然です。
しかし極真の大会はやはり派閥どうしの利害関係を超えて公(おおやけ)のものとし、極真武道空手の理念のもと統一大会を開催すべきなのです。
それを公私混同するからこそオープントーナメントが開けないのです。
大会を派閥争いの道具にしてはならないのです。
ましてや武道を標榜し武道と名乗るならば大同団結できるはずなのです。
きれいごとではなく、日本武道は自分を殺しにくる敵とすら共存・共栄・共生するための「棲み分けの精神哲学」であり「和の哲学」・「平和の哲学」だからです。
だから「押忍」なのです。
武道精神と最低限の礼節をわきまえてさえいればできるはずなのです。
これがわからなければ私も含めて極真は日本武道などと名乗るべきではありません。
武術あるいはスポーツにしておけばいいのです。
故大山総裁が開催したようなオープントーナメントが開けない指導者は、武道団体の指導者たる資格がないのです。
全日本大会を派閥誇示の道具としてしか扱えず、オープントーナメントをうたえない大会はその価値とレベルをどんどん落としてゆくでしょう。
すでに極真の青少年大会はJKJOに追いつけなくなっているというのが紛れもない現実なのです。
一般部の全日本大会もいずれその運命をたどる事になるでしょう。
世界ではすでにそうなっていることはもう周知の事実なのです。
その意味で今回極真の坂本恵義師範が開催した第1回全日本空手道選手権大会はオープントーナメントとしての再出発なのです。
現在極真系の日本国内のオープントーナメントとしては連合会の全日本大会や世界大会が最もそれに近いと思われます。
この第1回全日本大会も様々な事情はあっても押して忍んで「オープントーナメント」を堅持してもらいたいと願っています。
今回、2年ぶりで千葉の手塚師範や福島の安斎師範に会えたのもひとつの収穫でした。
さらに今回のJKJO の第3回ジュニア全日本大会と第1回全日本大会は選手の礼節や父兄の礼節、セコンド・コーチの礼節、参加団体の礼節や大会役員の礼節についても多くの指導や配慮が見られ、格闘技イヴェントではなく、礼節を重視する武道大会をめざしている姿勢がはっきりと見られました。
これは坂本師範だけでなくMACの渡辺師範や男塾の松井師範などJKJOのメンバーにも感じられました。
この2つの大会が極真の師範有志とJKJOの師範有志の協力関係で発展するならば、今後の極真ルールあるいはフルコンタクトJKJO ルールにおける日本全体のレベルを上げる大きな流れになると期待しています。
組手の技量や選手のレベル、参加人数そしてその武道精神と礼節の推進において今後の発展を心より望みます。
私も微力ながら応援してまいりたいと考えています。 押忍
10月10日より3泊4日で水口敏夫君が大連道場に稽古をかねて遊びに来てくれました。
北海道の若林君や元城西支部の大阪君、紅衛会の天野先生など4名で来てくれました。
水口師範は大連総本部と支部の両方で稽古に参加してくれました。
水口君はインターネットで大連の道場生に知名度も人気もあり、組手も20人近くこなし、中国の道場生たちも感激していました。(水口師範、ちょっと稽古不足でしたが。)
道場生の一人で大連の第1号支部のオーナーである弟子の王洋君が大連で一番の最高級の海鮮料理店「万宝海鮮」で総勢16名のパーティを開催してくれたほどでした。
わたしも島流しのような大連道場指導で家族と離れ、ほぼ毎日一人で食事するというさみしい人生?ですが、久々に空手仲間の来訪で盛り上がりました。
初日は東来順というしゃぶしゃぶ、二日目は最高級火鍋、最後は最高級海鮮料理と今回のメンバーはついていたと思います。
武道の仲間との食事は本当に楽しかった。
次回は増田君にも来てもらいたいと考えています。 押忍
2009年9月27日(日)、これまで長年開催していた白山(松任)総合運動公園体育館から、2年前完成したばかりのいしかわ総合スポーツセンターで初めてこの大会が開催されました。
この新しい体育館は金沢市内にあり駐車場も十分広く、また体育館自体の観客席も大変数多く、観戦しやすいすばらしい体育館です。さらに窓も多く明るい体育館です。今後この大会は毎年ここで継続されることになります。
さて大会そのものは参加人数584名で、JKJOの選抜指定大会となっています。それにより今回は関東・関西方面からも参加者があり大会のレベルも高いものになりました。特に天野芳夫師範の紅衛会はレベルが高く6階級チャンピオンを持っていかれたとのことでした。また坂本恵義師範の道場から北信越に参加した選手もレベルが高く、大会を盛りあげてくれました。
私が中国大連から連れてきた2名の選手も一人は2回戦で、もう一人は1回戦で昨年4位の選手とあたり体重判定で敗れましたが、大変がんばってくれました。
大会運営は大変スムーズで予定通り4時過ぎに終了できました。
また審判について何人かの極真関係や他流師範に聞いたところ、公平ではあるが反応が遅い、つまり副審が反則やダメージに対して反応が遅いあるいはできていない、あるいは少年部の審判になれて北信越大会の審判に武道としての緊張感がない、という意見がありました。これらについては1週間後の支部長会議で検討し審判講習会等を増やすべきであるということになりました。
やはり武道としての緊張感のある大人の試合と審判技術を目指すべきであると改めて痛感しました。
つまり現在は数多い少年の試合に慣れすぎて、緊張感が失われスポーツのような感覚で審判をこなすようになってしまっているのです。
命がけの武道としての試合であるという緊張感を選手も審判も持つべきであり、少年の試合や審判もそれを目指すべきであると確信しました。
支部長会議でそれを支部長の皆さんに強く伝えました。
大会そのものを総括すれば新体育館という器も含めて今までで一番すばらしい大会ではなかったかと感じました。
大会運営本部長の羽場章浩君や大会実行委員長の北川真琴君、ならびに裏方でがんばってくれた支部長と道場生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
なにしろ代表である私が大連に付きっ切りで指導しているため、すべてを本部長・支部長にまかせっきりの状態なのです。
本当にみなよくやってくれていると感謝しています。
それぞれの本部長・支部長の道場が活気あるものになるように願っています。 押忍
9月13日(日)大連総本部で夏季審査会が開催されました。
7月4日(土)に開設された600坪の支部道場の受審者も含めて100名が受審しました。
33年の歴史を持ち1000名~1200名の道場生を擁してきた浜井派石川県支部の歴史でも最大時320名、現状180名から240名の受審者なのです。
1年と11ヶ月でようやく100名となりました。登録人数330名でついにひとつの目標が達成できました。
これは実は第一目標です。第二目標200名、第三目標は300名です。
中国大連総本部では極真の原点に返りまず第一に武道精神を持った強い生徒を育てる、第二に中国大連で浜井派全中国大会を開催する、第三に登録道場生1000名、審査受審者300名を目指す、第四に中国全土に支部を30ヶ所以上作る。
いくつ実現するかはわかりませんが目標を持ってがんばるつもりです。
そして今回の審査で茶帯が何名かうまれました。年末までには茶帯が7~8名となる予定です。
気が抜けません。
さらに茶帯と緑帯から顔面ありの稽古を開始する予定です。
またこの黒帯予備軍には日本武道と極真武道空手に関する「講義」と「問答」を開始します。
柔道創始者の嘉納治五郎先生は柔道の技と体づくりを教えるだけでは武道の理念や柔道の心は伝わらない、必ず講義と問答を実施しなければならないと教えています。
講義は理論講習で問答は質疑応答です。つまり教えて質問させ考えさせよということです。
「なぜ武道は礼に始まり礼に終わるのか?」
「なぜ日本武道は師弟関係・先輩後輩関係を大切にするのか?」
「なぜ強いだけではいけないのか?」
「己に勝つとはどういうことなのか?」
「武道と武術はどう違うのか?」
「なぜ武道が現代社会に必要なのか?」
できるかぎり日本武道の心を言葉と論理で系統立てて伝えてゆくつもりです。
そのため中国生活がますます長くなり、まさに「刑務所にいる心境」です。「島送り」ならぬ「大陸送り」です。
自由ではあるのですが楽しみは道場生徒の稽古(週17回)と平日毎日の中国語の会話学習くらいです。
あとは日本料理店での食事くらいでしょうか。
週17回の稽古と中国語の勉強というシンプルな生活で体調は絶好調です。
話は変わりますが、10月中旬岡山の水口君と北海道の若林君が大連に来ることになっています。
一緒に練習したり食事をするのが楽しみです。
空手の師範になって何がよかったかといえば、古い弟子と飯を食って酒を飲むことです。
金では買えない楽しみですね。
「知に働けば角が立つ、情に棹差せば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくこの世は住みにくい。」とは夏目漱石の「草枕」という本の一文です。
筋つまり意地を通すと友人・知人を失い世間が狭くなります。筋は人によって違うことが多いからです。
もちろん世間を狭くしても絶対に通さざるをえない、ゆずれない本筋は通すべきです、世間を狭くしてでも、です。
しかし先輩や同輩、古い友人や弟子を失うことは金に変えられない損失です。
ですから古い弟子が尋ねてきてくれること、これは何よりもありがたいことです。
ましてや一緒に稽古して酒が飲めるのです。合唱。
さて9月27日(日)第27回北信越&第10回百万石杯空手道選手権大会です。
中国大総本部からも2名選手が出場予定です。(本当は3名の予定だったのですが、1名怪我で参加できなくなりました。まだ黄帯ですが、大連道場の秘密兵器で身長185センチ体重72キロで大連道場で一番でかくて強くて早い、身体能力が高い攻撃的な選手だったので残念です。次回の秘密兵器にしておきましょう。)
8月9日(日)の70人組手から1週間です。
昨日まで坂本師範は入院しているはずです。
金沢から横浜へ帰った後、やはり再入院を医師から勧められたそうです。
急性腎不全ですから下手すると一生透析です。
幸い透析は免れたということですが、持病の通風が出たそうです。
満身創痍です。
坂本師範同様に、人はみなそれぞれ、いろんな事情を抱えながら自分の人生を戦っています。
その中での70人組手挑戦なのです。
坂本師範も特別に恵まれた環境ではないのです。
だからすごいのです、立派なのです。
坂本師範の70人組手を見て、私たちは私たちの挑戦を考えて見ましょう。
できれば考えるだけでなく挑戦してみましょう。 押忍
昨年2008年9月、石川県で開催している北信越&百万石杯空手道選手権大会に来賓として来てもらった元城南支部の坂本恵義師範が、「浜井師範の石川県で七段昇段の70人組手をやらせてもらえませんか?」と言ってきたのです。
坂本師範が2008年1月沖縄での連合会の世界大会で現役選手として戦い、3回戦まで進出したのを見ていたので「不可能とは思わないが年齢的にも厳しいのではないか。」と思いそうアドバイスしました。
しかし本人の意志は固く、ついに昨日8月9日(月)その日がやってきました。
当日は浜井派の審査会で240名の受審者があり、ご父兄や道情生で700名、70人組手の相手として50人の黒帯・茶帯が参集、さらには坂本師範の応援で横浜の道場生たちがマイクロバスで50名駆けつけ計1000名弱の観戦者が集まりました。
大場那緒太初段(2008年連合会全日本中量級チャンピオン)の20人組手と坂本師範の70人組手を連続して実施しました。
大場初段の場合、現役チャンピオンであり、20人組手ということもあって強力な突きと蹴りで1本勝ちを量産、最後まで危なげない戦いでした。特に強い左中段回し蹴りと速い内回し蹴りが相手を的確に捉えていました。完遂です。浜井派の道場生たちのいい刺激になったようです。
いよいよ坂本師範の70人組手です。
ゆっくりした動きからすばやい下段回し蹴りで相手の足腰を払って下段突きで技ありやあわせ1本勝ちを繰り返し50人までは1本勝ち11、優勢勝ち8、引き分け31という危なげない闘いぶりでしたが、50人を超えてからはさすがに動きが重くなり苦戦を強いられました。
当日は曇りで気温こそ30度を下回っていましたが、湿度が高く、座っている私でさえ汗びっしょり、これはきついだろうという状況でした。しかし何とか70人をやり遂げてくれました。
私は対戦相手としてきてくれた弟子たちに対して一切の手加減を依頼していません。
変な配慮は失礼になるし、逆に70人組手の価値を損なうと思ったからです。
あるがままに任せました。
ただアイススプレーや消炎鎮痛スプレーや塗り薬や氷の用意だけはしておきました。
正直きつい対戦相手の連続だったと思います。
そのため観戦者全員が最後まで大きな声援を坂本師範に送ってくれました。
みな感動していました。
49歳という年齢でのこの挑戦、本当にすばらしい挑戦です。
極真武道空手の初心・原点を忘れない自己との闘いでした。
言葉にせずとも参加したした人はみな極真精神・極真魂を感じたと思います。
終了後ドクターでもあり、幼稚園時代からの私の親友である柴田裕行氏が「絶対に病院へ連れて行って点滴したほうがいい。」とアドバイスしてくれたのでそのとおりにしました。
やはり急性腎不全を起こしていました。
二袋の点滴終了後真っ黒な小便がでたということです。しかし小便が出れば一安心です。
顔色もよくなったので慰労会の食事に誘いました。
ドクターに確認したところ食事は軽くならば大丈夫、酒はだめだとのこと。
食事はそこそこにしてホテルへ送らせました。
しかし翌日空港へ送るためにホテルに迎えに行ったところ、一睡もできなかったと言うことです。食べた食事でしゃっくりが一晩中止まらなかったということでした。
まさに命を縮めての挑戦だったのです。
2回目の夜、今日はゆっくり眠れるでしょうか?
このような50歳近くでの70人組手は前例がありません。
現役20~30代の全日本上位者でさえ四~五段、40~50人組手がほとんどです。
私も現在大連で1週間で10回の稽古に参加し指導していますが果たして30~40人組手に耐えられるかどうか?
しかし本当に久しぶりに極真精神に触れることができた思いです。
坂本師範ありがとう。 押忍